ざっくりした布の袋風のティッシュボックスができました。
6年程前から教えているLiving Room Cafe オリジナルの「
シャンピニョン ティッシュボックス」を、厚紙を使わずに接着芯だけで作りたいというご要望をいただき、試作してみました。
上辺に8箇所、ハトメ金具を付けて、合皮のスウェード紐で結んでいます。(本革のスウェード紐だと革の粉がティッシュにつく場合があるので、あえて合皮のスウェード紐にしています。)
作っている途中の、紐で結ぶ前の形も気に入って、部屋に置いてもかわいいからこの形で何かの入れ物にしたい気がしました。
そこで思いついたのが、お道具立てにするという案。
上から見ると、このような感じです。
ティッシュは、箱から出して束のまま2つに折って入れると、1箱ちょうど入ります。
普通のティッシュが、1枚ずつすっすと取り出せます。
お道具バッグは、よく使う両面テープの1.5cm幅と1cm幅の2つを入れて、残りのスペースにその他の道具を立てて入れるというもの。
市販のペン立てをとりあえず入れてみようと思ったけれど、ちょうどいいサイズのものは、やはりないですね。
それで、中に入れるお道具立ても作りました。
仕切りをつけると作業がかなり細かくなるので、ペンなどが倒れない方法を考え、上手くいきました。
まず、上側は革テープをつけます。底部分の中央が1cmだけ高くなるように厚紙に切り込みを入れて、くの字に高くしました。
そうしたらペン類もはさみも倒れないので、これは簡単に仕切り代わりにできる方法が見つかったと、ちょっと嬉しくなっています。
お道具立てには、今回はネイビーの起毛の製本クロスを貼っています。
使っていると中底がどうしても汚れやすいので、同色のネイビーのフェルトを敷きました。あえて接着はしないで、いつでも中底を敷き変えられるようにしました。
このフェルトを敷き変える時に、仕切り代わりの革テープがあると作業がしづらいので、革テープは片方だけカシメ金具で留めて、もう片方はスナップにして、外せるようにしました。
それから、お道具バッグには、移動しやすいように革テープで持ち手をつけています。
移動時以外は革テープが上側ではなく下側にいくように、両側にDカンとナスカンを使いました。
アトリエレッスンでも、このティッシュボックスとお道具バッグが人気になっていて、皆さん作り始めて下さっています。
最初に仕上げられた生徒さんのティッシュボックス(右側)です。
かわいくできあがり、生地の柄選びの場所によって表情が変わるので、色々楽しめそうです。
底部分が正方形なので、マチの部分の接着芯の余りが出ないように、接着芯を変形にカットしています。
そのため両面テープを貼る順番が通常よりちょっと複雑になりますが、1mmの厚紙に生地を貼って作った中底を最後に入れて、きれいに安定します。