Bag without kneedle work & Cartonnage


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「月まで三キロ」の場所

「月まで三キロ」の場所_e0040957_00100383.jpeg


1つ前のブログ記事 に書きました「お花見キャンプ」の小川の里オートキャンプ場(浜松市天竜区)に行く途中でのこと。

水の色が美しいスモークグリーンの天竜川右岸の道を車で走っていました。
トンネルに入る手前に、側道に分かれ道があって「月 Tsuki 3km」と書いてあるブルーの道路標識が一瞬、目に入りました。
月という珍しい地名の場所があるんだと、少し驚きました。一瞬で通り過ぎてトンネルに入ったので、残念ながら標識の写真は撮っていませんが。
キャンプ場に向かう道は月の方向は通らないけれど、一体どんな所なんだろうと思いました。

その時、隣にいた娘が「"月まで三キロ"という小説の作者は、道路標識を見て発想を得たそうだけど、ここだったんだ。」と言っていました。
(道路標識の場所は、浜松市の遠鉄ストア天竜店から北に車で5分ほど行った最初のトンネル入口前の側道です。)

デイキャンプが終わって夕方、気分を変えて天竜川の対岸の道を通って帰ってみました。
朝通った対岸の道に比べて細い山道で、暗くなる前に広い道に出なければと思いながら運転していました。合流地点で思いがけず、行きに見た「月 Tsuki 3km」の道路標識の道に出ました。

地図を見ると、知らない間に月の村を通っていたようです。
思い起こすと天竜川沿岸にボートの競艇場があったり、山間に昔ながらの趣きのある集落がありました。
あまりに思いがけないことだったので、道路標識の写真を撮るという発想に至らず残念でしたが、今度行った時は思い出に撮っておきたいです。


「月まで三キロ」の場所_e0040957_00063589.jpeg

家に帰ってから「月まで三キロ」の小説をKindleで購入して読んでみたら本当にいい話で、何回も読んでしまいました。
地球から月まで38万km、でもここは地球上で1番月に近い3kmの場所。
「月まで三キロ」の本は6話の短編集で、それぞれの小説に人生に行き詰まりを感じた主人公と地球自然科学の研究者が登場します。
最後まで意外な展開でお話が進んでいき、ほっとするような温かみのある読後感です。

小説の中の情景描写もキャンプ場に向かう時に通った道や風景そのもので、本の表紙の絵も天竜川にかかっている途中で見かけた橋でした。(このブログ記事の一番上の写真に写っている橋で、橋の向こうの山は、月の地域です。)
本当に小説の中に入り込んだみたいに感じて、とても新鮮な経験でした。

新田次郎文学賞、静岡書店大賞、未来屋小説大賞などを受賞。
出版元の新潮社のホームページでは、表題作特別公開として1話目の「月まで三キロ」が全文読めるようになっていますので、ご興味がある方は是非。




by Toko-livicafe | 2022-03-29 22:07 | ライフスタイル